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変数

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このセクションでは、変数の各項目とその使用方法について詳しくご説明します。

変数を追加

NuwaTeam チームアカウントをご利用の方であれば、変数機能をお使いいただけます。

Roflow プロジェクト内の左側サイドバーから「① 変数」をクリックすると、変数一覧が表示され、このプロジェクトで使用するすべての変数を管理できます。初めて利用する場合は、まだ設定された変数は存在しません。画面右上の「② 追加」ボタンをクリックして、変数の新規作成を開始してください。

💡 1つのプロジェクトにつき、最大100個まで変数を追加できます。

変数を追加する際は、以下の項目を入力する必要があります。

① 名称:変数名。命名の際は以下のルールにご注意ください:

  • 最初の文字は英字(アルファベット)である必要があります(大文字・小文字は区別されます)
  • 使用できるのは英数字とアンダースコア(_)のみです
  • 変数名は同一プロジェクト内で一意である必要があり、他の変数と重複できません(プロジェクト間での重複は可)
  • 名前が長すぎると操作画面で表示しきれない可能性があるため、短めの名称を推奨します
  • 一度変数を追加すると、名前は後から変更できません
② 分類:現在選択できるのは「一般(Normal)」のみです。
③ ファイル形式:収集したいデータの性質に応じて、「数字(Number)」または「文字列(String)」を選択します。
④ リソース:ローカル(Robot)/リモートサーバー_NUWA から選択します。 ローカルは、ロボット端末がユーザーとの対話中に生成するデータを指し、リモートサーバーは、指定したサーバーからリアルタイムでデータを受信する形式です。 プロジェクトにまだサーバーが設定されていない場合は、以下のリンクより設定してください:プロジェクト設定|変数の保存先NUWA 以外のサーバーを使用する場合は、任意のパスを設定してください。 💡 複数の変数で同じパスを使用している場合、システムから通知されます。用途に応じて、パスを変更するかどうかご判断ください。
⑤ 開始値:変数データの計算開始時のデフォルト値を設定します。 「データ型」に応じて入力内容が異なります。 ファイル形式が「数値(Number)」の場合、初期値も数値である必要があります。 ファイル形式が「文字列(String)」の場合、初期値は数値・文字列・空白(未入力)いずれでも設定可能です。

⑥ タグ:任意項目です。各変数には最大10個までタグを追加でき、識別に役立てることができます。タグはここで選択・追加・削除が可能です。
💡 変数の「名前」「種類」「データ型」は、作成完了後には編集できませんのでご注意ください。

変数管理

変数リストでは、このプロジェクト内で作成されたすべての変数を閲覧・管理することができます。
💡 各プロジェクトは、それぞれ独立して変数を管理しています。同じ名前の変数であっても、プロジェクトが異なれば互いに関連はありません。

① 変数を検索:このプロジェクト内の変数リストから検索します。
② タグで検索:「タグのキーワード」を入力してタグを絞り込めます。タグは複数選択も可能です。
③ キーワードで検索:タグの有無にかかわらず、「変数名のキーワード」を入力して検索可能です。
④ 検索ボタン:タグ/キーワードなどの条件を指定した後、このボタンをクリックして検索を開始します。
⑤ 変数の削除:変数リストから複数の変数を一括で選択し削除できます。
⑥ 最終編集:各変数の最終編集日時および編集者が表示されます。
⑦ 編集:個別の変数を編集または削除します。
⑧ ページ切り替え:変数の件数が多い場合はページ分け表示になります。ページ番号や左右のボタンをクリックしてページを切り替えます。

モジュールに変数を追加する

変数を追加すると、フロー内の各モジュールで変数を活用できるようになります。 これにより、ロボット端末とエンドユーザーとのインタラクションを通じて取得したデータを収集し、 後続のモジュールで使用したり、特定の情報を記録したりできます。 また、値の代入や演算処理も行うことが可能です。

フロー内で変数を活用する方法

例1:Kebbi が人を識別できた場合、その人の氏名を音声で読み上げます。
「人を見かけた時」モジュールでは、変数を追加してロボットが検知した⼈の氏名を記録できます。続くモジュールでこの変数を宣言することで、会話中にロボットが当該⼈の氏名を音声で読み上げます。
例 2:アンケートの設計と記入内容の記録
アンケートは複数の「情報入力」モジュールを組み合わせて構成します。各モジュールが1つの設問となり、それぞれに異なる変数を設定することで、特定の質問に対する回答内容を個別に記録することが可能です。
一部のモジュールでは、ロボット上にあらかじめ特定のデータを保存しておくことが可能です。モジュールにカスタム変数を追加する以外にも、変数操作の際に「モジュール保存値」を参照・定義することができます。 「モジュール保存値」に対応しているモジュールは以下の通りです:トリガー条件、音声応答、メニュー、情報入力、認識、AIチャットボット、MQTT。

モジュールへの変数追加(トリガー条件モジュールを例に)

① 変数:モジュール設定ウィンドウ内の「変数」項目にて、「設定」ボタンをクリックすると変数を追加できます。
② 変数追加ウィンドウ:「設定」をクリックすると、右側に変数追加用のウィンドウが展開されます。
③ 変数の追加:ボタンをクリックして、このモジュールに変数を追加します。詳しくは、変数操作と演算をご参照ください。
④ 追加タイミング:折りたたみ/展開表示により、該当タイミングに登録されたすべての変数操作を確認できます。💡 同一モジュール内に、複数の異なるタイミングで変数を追加することが可能です。
⑤ 変数操作:変数を1件追加するごとに、1つの変数操作(演算式)が新たに登録されます。
⑥ 順序の変更:横バーを長押しし、上下にドラッグすることで、各変数操作の実行順序を変更できます。
⑦ 編集:個別の変数操作を編集または削除することが可能です。⚠ ご注意:本プロジェクトがすでにデプロイされている場合、変数を削除すると、既存のデータ収集に影響を及ぼす可能性があります。
⑧ キャンセル:今回の変数設定を保存せずにキャンセルします。
⑨ 保存:今回の変数設定を保存します。
⑩ 右側ウィンドウを閉じる:「変数追加」ウィンドウを閉じ、編集内容は保存されません。
⑪ 編集制限:変数の追加時には、トリガー方式やMQTTメッセージの送受信設定は変更できません。

変数操作と演算

モジュールに変数操作を追加する際には、以下の設定が必要です(例:トリガーモジュールの場合)。

① 追加タイミング:変数を追加するタイミングを選択します。モジュールごとに選択可能なタイミングは異なります。
② 変数を追加:あらかじめ作成されたカスタム変数を選択します。
③ 操作の実行:「{{」を入力して変数を宣言し、代入や演算を行います。モジュール保存値/カスタム変数のいずれも使用可能です。
④ モジュール保存値:一部のモジュールでは、ロボット上に特定のデータを事前に保存し、変数として宣言・活用できます。保存される値の内容はモジュールにより異なり、すべてのモジュールが対応しているわけではありません。たとえば、トリガー条件が「人物を検出した場合」のとき、ロボットはその人物の名前・性別・年齢などの情報を自動で保存します。
⑤ カスタム変数:このプロジェクト内で事前に作成した任意の変数を選択します。
⑥ 変数の詳細情報:右側のウィンドウには、カーソルが指している変数の詳細情報がリアルタイムで表示されます。

変数操作ルール

操作を実行する際は、「{{」を入力して変数を宣言し、代入や演算を行います。変数のファイル形式に応じて、適用できる操作ルールが異なります。
String型変数

この型の変数には値を代入できます。

(1) 変数が String の場合、他の文字列や文字列型の変数と直接連結することが可能です。
(2) 「このモジュールが提供する値」から任意の値を選択し、変数に代入することもできます。

Number 変数の操作ルール

この型の変数は、各種の数値演算に対応しています。

  1. 変数が数値型(Number)の場合、加算(+)、減算(-)、乗算(*)、除算(/)、剰余(%)などの演算が可能です。
  2. 変数は必ず「{{」と「}}」の二重中括弧で囲んで記述します(例:{{変数名}})。
  3. 演算式には、以下の要素のみ使用できます:
     - 数値(小数点を含む)
     - 演算記号(+, -, *, /, %)
     - 空白
     - 丸括弧 ( )
     - 中括弧で囲んだ変数(例:{{変数名}})
  4. 丸括弧は左右で対になっている必要があります。
  5. 数値の直前に閉じ括弧「)」、直後に開き括弧「(」が直接続いてはいけません。
  6. 数値は「小数点」で終わってはいけません。また、小数点から始まることもできません。
  7. 演算式の先頭には、小数点や演算記号(マイナス記号を除く)を置くことはできません。
  8. 演算式の末尾は、演算記号で終わってはいけません。
  9. 数値型変数の値の範囲は、-9007199254740991 〜 9007199254740991 に制限されています。

TTS欄での変数宣言

すべてのモジュールにおける挨拶の言葉/文末の言葉/ロボットの音声出力(TTS:Text to Speech)などのテキスト欄では、あらかじめ追加した変数を宣言することで、ロボットにその変数の値を読み上げさせることができます。

テキスト欄にて、{{ を入力するか、欄の右下にある fx ボタンをクリックすることで、変数を簡単に宣言できます。

変数データの収集

複数のモジュールで変数を追加・宣言することで、より自然でインタラクティブなロボットとの対話を実現できるだけでなく、各変数のデータを正確に記録し、指定された保存先へアップロードさせることが可能です

変数データの保存先について

変数データの保存先は、「NUWAサーバー」または「その他の外部サーバー」に指定することが可能です。設定方法の詳細については、以下のリンクをご参照ください:変数結果の保存先について

変数データのアップロード方法とタイミング

フロー内で既に変数を追加しているモジュールがある場合、後続のプロセスに 変数結果アップロード モジュールを挿入することで、 「アップロードする変数」と「アップロードのタイミング」を個別に設定することができます。

変数資料ライブラリ

NUWAサーバーにアップロードされた変数データは、該当プロジェクトの「変数資料ライブラリ」画面に自動的に表示されます。

① すべての資料:プロジェクト内の最新の変数データおよびすべての履歴データを即時に表示します。このビューは、名前の変更や削除はできません。

② ビュー:データの表示範囲を絞り込み、カスタマイズできます。複数のビューを作成・名称変更・削除可能です。

③ ビューを追加する:「① すべてのデータ」から必要な項目を選択し、新しいビュー(サブ表)を作成します。

④ フィルター:タイムゾーン、トリガータイム、デバイス、キーワードなどの条件で資料を絞り込みます。複数条件を組み合わせて設定可能です。初期設定ではログイン時のタイムゾーンが適用されます。プロジェクトが複数のタイムゾーンにまたがるデバイスにデプロイされている場合はご注意ください。

⑤ キーワードフィルター:入力したキーワードに基づき、対象資料を絞り込み表示します。

⑥ 変数データ:サービスフロー中に使用された変数の記録情報を表示します。「トリガータイム」「デバイス」に加え、プロジェクト内で変数が設定されたモジュールの実行順に従って変数結果を一覧表示します。

⑦ エクスポート:資料を一括または選択してエクスポート可能です。対応フォーマット:CSV、TXT、XLSX。

⑧ 編集:すべてのデータ「すべての資料」ビューの表示設定を変更します。

⑨ 表示欄を設定:画面に表示する欄をカスタマイズできます。

⑩ 表示数の設定:1ページあたりの表示数を設定できます(10件/25件/50件/100件)。

⑪ すべての資料をエクスポート:「すべての資料」ビューの内容をすべてエクスポートします。

⑫ 編集:ビュー任意のビューに対して、表示条件などの設定を変更します。

⑬ ビュー名の変更:現在表示しているビューの名称を編集します。ビュー名は他と重複できません。

⑭ ビューのエクスポート:現在表示中のビューに含まれる全資料をエクスポートします。

⑮ ビューの削除:現在表示中のビューを削除します。ただし、削除されたビューに含まれるデータは、「① すべての資料」や他のビューから引き続き参照可能です。

表示欄の設定

「すべての資料」ビューおよび各「ビュー」では、表示する欄を個別に設定することができます。

① 変数名で検索
キーワードを入力して、表示項目として使用したい変数名を検索します。

② 選択可能な欄
現在設定中のビューに含まれるすべての欄が一覧表示されます。表示したい項目にチェックを入れることで、そのデータを画面に表示できます。未選択の項目は非表示になります。

③ 選択済みの欄
チェック済みの項目がこちらに表示されます。

④ 除外
該当項目のチェックを外すと、「③ 選択済みの欄」から除外されます。左側のリストから再度チェックすることで再表示できます。

⑤ 並び替え(ドラッグ)
該当項目を長押しして上下にドラッグすることで、画面上の表示順を変更できます。上から順に、表の左から右への列順に対応します。

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